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飛行機、JR(新幹線)、ホテルの子供料金は何歳から何歳まで?添い寝は?

子供を連れて家族旅行となるとかなりの出費になります。特に飛行機やJR(新幹線)を利用する場合、こどもの料金・運賃が半額になるかならないかでは大きな違い。子供料金だと思ったら大人と同じ料金なんてことも...。

飛行機・新幹線・ホテルの子供料金

子供料金でややこしいのが、適用年齢が交通機関によって違うこと。大人の料金は新幹線より飛行機の方が安いのに、こどもの年齢によって家族の総額は新幹線の方が安い場合もあります。

ホテルや旅館の子供料金も、「大人と同等の食事か子供用の食事か?」「ベッド(ふとん)は必要か添い寝か?」など細かい条件によって変わります。

旅行比較ネットでは、子供料金が何歳から必要で、何歳までが子供料金なのかを交通機関ごとにまとめてみました。こどもを連れて家族旅行を計画している方は必見です。

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JR(新幹線)の子供料金

新幹線などJRの「おとな」と「こども」の料金区分は以下の通り。

◎JR(新幹線)の子供料金区分
年齢 運賃・料金区分 備考
12歳以上 おとな(大人) 中学生以上は大人料金
6~12歳未満 こども(小児) 6歳、12歳でも小学生ならこども料金で半額
1~6歳未満 幼児 小学校入学前は幼児で無料
1歳未満 乳児 乳児は無料

JRは小学生なら子供料金

新幹線の子供料金

JRは6歳から12歳までがこども料金(小児運賃)で、12歳でも小学生なら子供料金扱いになります。こどもの運賃・料金はおとなの半額。(5円の端数は切り捨て)

JRの乗車券・特急券・急行券・指定席券がおとなの半額になり、グリーン・グランクラス・寝台など特別な車両はおとなと同じ料金・運賃がかかります。

小学校の入学・卒業を控えているお子さんをお持ちの方の新幹線の移動は、ゴールデンウィークより春休み(3月中)がおすすめですね。

幼児・乳児のJR運賃・料金は無料

6歳以下で小学校入学前であれば幼児となり(1歳未満は乳児)、JRの運賃・料金は無料になります。ただし幼児であっても以下の場合はこども運賃・料金が必要です。

  1. 料金を払って乗車する「おとな」または「こども」1人につき2人を超える場合(3人目から有料)
  2. 「幼児」「乳児」が指定席・グリーン席を利用する場合
  3. 「幼児」が単独でJRを利用する場合
例えば大人2人で新幹線を利用する場合、幼児は4人まで無料で同伴できます。(ただし指定席の利用はできないのでひざの上)こどもが大きくて座席が必要なら自由席の利用となります。
大人1人で3人の幼児と新幹線に乗る場合は、無料は2人、1人はこども運賃・料金が必要です。
JR(新幹線)は子供が半額、幼児が無料になるため、こどもの多い家族は飛行機よりも総額の移動費用が安くなります。

飛行機(国内線)の子供料金

国内線の飛行機の子供料金の適用年齢は、航空会社によって異なります。JALやANAなどの既存航空会社とLCC(格安航空会社)とで大きく分かれます。

JALやANAとLCCの子供料金の違い
JALやANAとLCCの子供料金の違い

既存航空会社(JAL・ANA等)の子供料金区分

JALやANAなど既存航空会社の「おとな」と「こども」の料金区分は以下の通り。

◎既存航空会社の子供料金区分
年齢区分 運賃 備考
12歳以上 大人運賃 小学生でも12歳以上は大人扱い
満3歳~11歳 小児運賃 運賃は航空会社により異なり、大人普通運賃の50%程度
~2歳 幼児無料※ 座席を利用する場合は小児普通運賃が必要

※大人1名につき2名まで同伴可能。幼児1名はひざの上で無料、2人目からは幼児でも座席が必要(小児扱い)

飛行機の子供料金は満3歳から必要

飛行機の子供料金

既存の航空会社(※)は、満3歳から子供料金(小児運賃)が必要です。2歳までの幼児は、座席を利用しなければ無料となります。
※JAL、ANA、スカイマーク、スターフライヤー、AIRDO、ソラシドエア、FDAなど

飛行機の子供料金(小児運賃)は大人の半額。しかし注意が必要で、あくまでも『大人普通運賃』の半額になります。

高い大人普通運賃の半額

飛行機には様々な運賃があり、予約期限や変更の制約などの条件により運賃が異なります(安い運賃ほど制約が厳しい)。その中でも『大人普通運賃』は、利用制限はなく変更も自由にできますが料金は一番高い運賃タイプ

例えば、ANAの羽田~札幌間(片道)の『大人普通運賃』は37,500円。こどもの小児運賃はその半額の18,750円となります。※別途羽田空港の施設使用料(大人290円、小人140円)が必要

ただしANAの旅割や、JALの先得といった割引率の高い運賃が小児運賃よりも安ければ、子供も割引運賃が適用となります。(割引運賃の半額になるわけではなく大人と同額)

ANAの割引運賃表
※2016年4月20日の空席状況(2016年3月15日現在)

上記ANAの空席状況を見ると、最安値は「旅割28」となり11,390円です。(旅割は予約期限、席数限定、便によって運賃が異なる。施設使用料含む)

この場合小児運賃18,750円よりも旅割運賃の方が安いので、子供料金は旅割運賃が適用となり大人と同額となります。(旅割運賃を選んだ場合)
※当然ですが運賃ごとに利用条件が異なるので、利用制限のない普通運賃を選ぶことも可能。

羽田~札幌間の子供料金(小児運賃)比較
航空会社 ANA JAL AIRDO スカイマーク
大人普通運賃 37,500円 37,500円 29,000円 20,900円
小児運賃 18,750円 18,750円 14,500円 14,000円
最安値運賃 11,100円 7,700円 11,100円 8,500円

※上記運賃は2016年3月15日現在、4月20日搭乗の運賃

JR(新幹線)と飛行機の子供料金の違い

小学校入学までは料金のかからないJR(新幹線)に比べて、飛行機(既存の航空会社)は3歳からこども料金が必要になります。またJRが小学生までは子供料金なのに対し、飛行機は12歳以上は小学生でも大人扱いという点。

東京~大阪、福岡~大阪といった新幹線でも飛行機でも移動可能な区間を家族で移動する場合は、大人料金だけでなく、こどもも含めた家族総額の移動費用を比べることをおすすめします。

LCC(格安航空会社)の子供料金区分

対してLCC(格安航空会社)※は、子供料金の設定はありません。様々な工夫で航空運賃を安くしているLCCは、席を利用する以上大人も子供も関係なく料金がかかるということです。また満2歳から大人と同じ料金が必要です。
※ピーチ、ジェットスタージャパン、バニラエア、春秋航空日本など

LCCによっては、座席を利用しない1歳以下の赤ちゃん(幼児)も有料の場合があるので注意が必要です。

◎LCC(格安航空会社)の子供料金区分
年齢区分 運賃 備考
12歳以上 大人運賃  
満2歳~11歳 大人と同額 運賃は航空会社により異なる
~1歳 幼児※ 航空会社によっては幼児料金が必要

※1便あたりに搭乗できる幼児の人数に限りがある場合あり

ピーチ・ジェットスターの子供料金

こどもの年齢 子供料金
2歳以上~ 大人と同額
~1歳以下 無料(ひざの上)
※大人1名につき幼児1名のみ同伴可

バニラエア・春秋航空日本の子供料金

こどもの年齢 子供料金
2歳以上~ 大人と同額
~1歳以下 乳幼児運賃片道1,500円(ひざの上)
※大人1名につき幼児1名のみ同伴可
2歳の子供が飛行機に乗る場合、既存航空会社では無料LCCでは有料(大人と同額)ということになります。既存航空会社の割引運賃(早割など)が安ければ、家族総額の運賃がLCCよりも安くなる場合もあります。
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ホテル・旅館の子供料金

ホテルの子供料金

ホテルや旅館など宿泊施設の子供料金は、年齢で一律に区別されておらず、食事の要・不要、ベッド(布団)の要・不要などの条件で変わります。

原則中学生以上は大人料金となり、子供料金は小学生以下のこどもが対象になります。

宿泊施設やプランによって、子供料金の設定は様々で

小学生以下の子供料金区分

参考までに、大手旅行会社『JTB』のこどもの料金区分は以下の通り。

こども区分 サービス内容
A 大人に準じた食事(数品少ない程度)および寝具の提供
B こども用食事(お子様ランチ程度)および寝具の提供
C 寝具のみの提供(食事の提供はなし)
D 食事、寝具とも提供なし

上記の通り食事や寝具などサービス内容により料金区分が分かれ、子供料金の設定は宿やプランによって異なります。

基本的な設定は、こどもAが大人の70%、こどもBが大人の50%、こどもCが大人の30%、こどもDが0円~3,000円程度(施設使用料)となります。

ただし施設によって、こどもAは大人と同じ料理で大人と同料金(または90%程度)に設定していたり、こどもBやこどもCを定額に設定している場合もあります。

子供の宿泊料金は、食事の要・不要、ベッド(寝具)の要・不要の組み合わせによって決まります。

宿泊施設がこどもの料金区分を年齢で区別してない場合は、サービスの有無で子供料金が決まります。

旅館の子供料金区分

旅館の場合は1泊2食が基本のため、小学生の子供は『こども用の食事』か『大人と同等の食事』かで料金が決まり、一般的に未就学幼児が添い寝となります。

子供の食事内容

ただし最近は、朝食のみや食事なしのプランを提供する旅館も増えてきており、夕食もバイキング形式(ビュッフェ形式)の場合があります。その場合子供料金の設定も様々です。

例えば、1泊2食付で大人7,500円と格安で人気の『湯快リゾート(バイキングタイプ)』は、小学生のこどもは6,600円、小学生未満~3歳の幼児は3,800円という料金設定です。3歳未満の赤ちゃんのみ無料。(※料金はいずれも税別)
詳細は以下記事にて。

ホテルの子供料金区分

基本的にホテルの子供料金は、ベッドが必要であれば大人と同額となり、ベッド(寝具)が不要の子供は添い寝扱いで無料になります。

添い寝OKの子供の年齢制限や、大人1名に対して何人まで添い寝がOKなのかなど、ホテルによって添い寝の規定があるので確認が必要です。

ホテルの子供添い寝で注意する点

添い寝は何歳までOK?

多くのホテルは未就学の子供(小学校入学前)までを添い寝可能としています。この場合小学校低学年で子供が小さいからといって、添い寝扱いにはできません。

中には「小学校低学年」または「小学生」までを、添い寝OKとしている宿泊施設もあります。

小学生でも添い寝OKならお得です。ただし、実際添い寝できるのは小学校低学年くらいまでが限界。少しでも旅行代金を安くしたいなら、対象のホテルを探しホテルのベッドの大きさもチェックして、宿泊代金を節約!

添い寝の子供の食事は?

大人が朝食付きのプランなら、添い寝の子供の朝食代を別途支払えば問題ありません。朝食がバイキング形式で「3歳未満は無料」「未就学幼児は無料」など、ホテルにより添い寝の子供の朝食代も無料になる場合があります。

1室あたりの人数に注意

宿泊施設によっては、1室あたり大人2名以上という設定をしている場合があります。(1室利用につき2名は大人料金となる)

大人1名+子供2名で利用する場合、子供2名の添い寝がOKだとしても、その内子供1名は大人料金を払う必要があります。

1室あたりの人数で変わる宿泊料金

一般的に国内の宿泊施設は、1室の利用人数によって1人あたりの料金が変わります。基本的に1室あたりの人数が多いほど1人あたりの宿泊料金が安くなります。

子供が添い寝で施設使用料がかかる場合、添い寝扱いにせず子供料金を払った方がお得になることもあります。

添い寝の子供は必ず施設に連絡を
部屋には「布団を敷ける数」としての「定員」があり、布団が必要な子供については、料金が大人と同額かどうかに関わらず、定員上は1名として数えます。消防法などの関係上、定員を超える人数での宿泊はできないので、添い寝でも子供がいる場合は必ず宿泊施設に連絡をしましょう。

こども料金まとめ

いかがでしょうか。こどもの年齢によって大人と同額だったり半額だったりと、家族旅行の費用を大きく左右します。少しでも旅行費用を節約するために、交通機関を選んだり、旅行の時期を選ぶことをおすすめします。

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