ANAマイルを貯めようと思ってもなかなか貯まらない。出張が多いビジネスマンでない限り、飛行機に乗ってもらえるフライトマイルだけでは難しいのが現状。
やはりANAマイルをたくさん貯めるには、クレジットカード機能付きのANAカードを活用するのが必至。ANAカードを持っていると、どんな場面でマイルがもらえて、どのくらいのマイルがたまるのか?といったANAカードでマイルをためるなら知っておきたいマイル移行の仕組みや基礎知識をまとめてみました。
ANAカードの基礎知識
今度ANAの飛行機に乗るので『ANAカード』を作ってみようと思っている方も、どうせならクレジットカードを『ANAカード』にしてマイルを貯めてみたい方も、ANAカードを作る前にまずは基礎知識から。
ANAカードはクレカの年会費が必要
ANAマイルをたくさん貯めるためには、実はコスト(費用)が必要です。
もちろん飛行機に乗った時のフライトマイルをためるだけなら、入会金・年会費無料の『ANAマイレージクラブカード』が用意されています。
ですがANAマイルを効率よく貯めるには、日々のカード決済でもマイルがたまる『ANAカード(クレジットカード機能付き)』が必須。ANAカードはクレジットカードなので年会費がかかります。
一般カードなら初年度の年会費は無料
ANAカードの年会費は、カードのランクによって異なります。ランクがあがるとサービスや特典なども充実しますが、年会費もあがります。一般カードの年会費が2,200円(税込)、ワイドカードは7,975円(税込)、ゴールドカードは15,400円~(税込)。
ただし一般カードなら、入会初年度は年会費が無料。ANAカードを作ってみたいけど「カードの年会費分の元が取れるか不安」という方でも、1年間でどのくらいマイルがたまるのかを無料で試せるので安心です。
カード決済でANAマイルをためる方法
年会費が必要なANAカードですが、最大のメリットは日常のカード決済でANAマイルが貯まるということ。あまり飛行機に乗らない方でも、普段の支払いでANAカードを上手に使えば、ためたマイルで座席をグレードアップしたり特典航空券をゲットすることも可能です。
マイル移行の仕組みは?
ANAカードにはJCBやVISAなど様々な種類のカードがあるが、いずれも『カード決済でたまったポイントをマイルに交換』することになります。JALカードはカード自体に直接マイルが貯まるのに対して、ANAカードはいったんポイントがたまる形。
ANA JCBカード | ANA VISAカード /ANAマスターカード |
|
たまるポイント | Oki Dokiポイント | ワールドプレゼントポイント |
ポイントの有効期間 | 獲得月より2年間 ※一般カードの場合 |
獲得月より2年間 ※一般カードの場合 |
移行方式 | 「マイル自動移行コース」 「マルチポイントコース」 |
「自動方式」 「応募方式」 |
ポイントからマイルへの交換は、自動的にポイントがマイルに移行する「マイル自動移行コース※」と、その都度好みのタイミングでポイントをマイルに交換する「マルチポイントコース※」があり選択可能。
※名称はJCBの場合。VISA/マスターカードは、「自動方式」と「応募方式」という名称。
後述する移行手数料も、「マルチポイントコース」ならマイルに交換する年度だけ支払えばOK。
マイルはどのくらいたまる?
カード決済でたまるマイル数はANAカードの種類(ランク)によって異なります。一般カードならカード決済1,000円につきカードのポイントが1ポイントたまり、これをマイルに交換すると5マイル(5マイルコースの場合)になる。
ゴールドカードやプラチナカードなどランクの高いANAカードは、1ポイントが10マイルと一般カードの2倍になる(10マイルコース)。月5万円の決済で年間12,000マイルがたまる計算で、12,000マイルなら国内線往復の特典航空券が視野に入る。
カード決済額 | 5マイルコース | 10マイルコース |
---|---|---|
年間60万円(月5万) | 6,000マイル | 12,000マイル |
年間120万円(月10万) | 12,000マイル | 24,000マイル |
一般カードも移行手数料を払えば換算率は2倍に
一般カードも、移行手数料を払えば1,000円で10マイルになる10マイルコースに加入できる。10マイルコースのマイル移行手数料は、VISA/Master系が年額6,600円(税込)、JCB系なら1,100円安い年額5,500円(税込)。
10マイルコース移行手数料 | |
ANA JCBカード | 5,500円(年間/税込) |
ANA VISAカード /ANAマスターカード |
6,600円(年間/税込) |
こ10マイルコース移行手数料は都度移行するコースなら、マイルに移行する年度(4月~翌年3月)だけで毎年払う必要はない。
ANAカードでたまるポイントの有効期限は2年間なので、2年に1度ポイントからマイルに交換するタイミングで支払えばOK。
カード決済以外でANAマイルをためる方法
ANAカード会員ならカード決済以外でもマイルがたまります。これらを活用することで多くのANAマイルがたまります。
- カード決済
- ANAカードマイルプラス
- 入会・継続ボーナスマイル
- 搭乗ボーナスマイル
ANAカードマイルプラス
『ANAカードマイルプラス』とは、特定の加盟店でANAカードで支払うとカードのポイントとは別にマイルがもらえるサービス。もらえるマイルは加盟店によって異なり、100円または200円につき1マイル。
加盟店は、ANAの航空券・ホテル・駐車場・交通機関など飛行機に関わるものを中心に、百貨店やスーパー、コンビニなど日常生活で使える業種も多くあります。セブンイレブンやスターバックスなどよく利用する方はさらにマイルがたまります。
ジャンル | 主な加盟店(たまるマイル) |
---|---|
航空券・機内販売 | ANA・ANAグループ(100円=1マイル)、ANA国内線・国際線の機内販売(100円=1マイル※1,000円以上) |
提携ホテル | オークラ ホテルズ & リゾーツ(200円=1マイル)、ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(200円=1マイル)、ホテル法華クラブグループ(200円=1マイル)、三井ガーデンホテルズ(200円=1マイル)、ホテルモントレ(200円=1マイル)等 |
鉄道・バス・駐車場 | エアポートリムジンバス(100円=1マイル)、京成スカイライナー(100円=1マイル)、三井のリパーク(200円=1マイル) |
空港駐車場 | 羽田空港第1・第4駐車場(100円=1マイル)、羽田空港国内線第2、第3駐車場(100円=1マイル)、大阪国際(伊丹)空港駐車場(100円=1マイル)、新千歳空港A・B駐車場(100円=1マイル)、仙台空港お客様第1・第2駐車場(100円=1マイル)、熊本空港駐車場(100円=1マイル)、広島空港駐車場(100円=1マイル)、高松空港駐車場(100円=1マイル)、高知龍馬空港駐車場(100円=1マイル)、松山空港駐車場(100円=1マイル)、長崎空港駐車場(100円=1マイル)、 |
レストラン・スーパー・コンビニ・ドラッグストア | スターバックス(100円or200円=1マイル)、イトーヨーカドー(200円=1マイル)、セブンイレブン(200円=1マイル)、マツモトキヨシ(100円or200円=1マイル) |
百貨店 | 大丸・松坂屋(200円=1マイル~)、高島屋(200円=1マイル~)、阪急百貨店(100円or200円=1マイル~)、阪神百貨店(100円or200円=1マイル~) |
ガソリンスタンド | 出光興産(200円=1マイル)、ENEOS(100円=1マイル) |
例えば月50,000円のANAカード決済の内、半分の25,000円がANAカードマイルプラス加盟店の決済なら、250マイルが別でたまる(100円=1マイルの加盟店の場合)。ショッピングマイル500マイル(10マイルコースの場合)と合わせると750マイルとなり通常の1.5倍になります。
入会・継続ボーナスマイル
その他ANAカード会員は、カードの入会時と継続時(年1回)に1,000マイルのボーナスマイル(一般カードの場合)がもらえます。1,000マイルはカード決済10万円のショッピングで貯まるマイルに相当(10マイルコース)します。
搭乗ボーナスマイル
またANAカード会員なら、ANA便搭乗時に通常のマイルに加えてボーナスマイルがもらえます。カードのランクに応じたボーナスマイルは、ANA一般カードが+10%、ワイドカード・ゴールドカードが+25%、プラチナカードになると+50%と通常の1.5倍のマイルがもらえます。
ANAカードのマイルの貯め方まとめ
いかがでしたか?やはりANAマイルを多くためるにはANAカードが必要です。ANAカードの仕組みをしっかり理解して、うまく利用することで多くのマイルがたまります。
ANAカードを作ってみようと思われた方は、以下記事でANAカードの選び方を詳しくまとめています。はじめてANAカードを作ろうと思っているなら参考にしてください。