ジェットスターの就航路線も年々増え続け「ジェットスター・ジャパンを利用してみようかな?」という人も増えていると思います。ですが今までJALやANAの飛行機しか乗ったことがなく、初めてLCCを利用する際は注意が必要です。
目次
ジェットスターを予約する際は運賃タイプに注意
LCCは運賃を安くするために、必要な人が必要なサービスだけを購入できるシステム。運賃タイプによっては手荷物や座席指定が有料だったり、予約後の変更・キャンセル・払い戻しができないといったことも。
ただしLCCでも割増料金を払うことで、既存の航空会社と同様の条件で予約することもできます。ジェットスターではそれぞれ条件が異なる複数の運賃タイプを用意しています。事前に運賃タイプ別の条件を確認してから予約する必要があります。
ジェトスターの運賃タイプは4種類
ジェットスターでは、オプションなしの基本運賃『Starter』に加え、選択可能な『ちゃっかりPlus』『しっかり Max』『フレックスBiz』の3つの運賃タイプが用意されています。(エコノミークラスの場合)
運賃のみのシンプルな『Starter』が、一番安く購入できる基本の運賃タイプとなります。『Starter』の運賃には、受託手荷物や座席指定など必要なものを有料オプションとして追加することもできます。
オプションを複数追加するなら『ちゃっかりPlus』『しっかりMax』『フレックスBiz』がおすすめ。個別に追加するよりもお得な料金で、いくつかのオプションを利用することができます。
運賃タイプはの変更は手数料がかかる
運賃タイプを選ぶ前に覚えておきたいのが、運賃タイプの変更は手数料がかかるということ(一人当たり一区間3,240円※ウェブサイトの場合)。
変更には制限があり、上位の運賃タイプへの変更のみ可能です。例えば『ちゃっかりPlus』で予約後、後から下位運賃タイプの『Starter』への変更はできません。(受託手荷物や座席指定などの個別のオプションを追加することはできます)
- 『Starter』⇒『Starter Plus(ちゃっかりPlus)』『Starter FlexiBiz(フレックスBiz)』『Starter Max(しっかりMax)』
- 『Starter Plus(ちゃっかりPlus)』⇒『Starter FlexiBiz(フレックスBiz)』『Starter Max(しっかりMax)』
- 『Starter FlexiBiz(フレックスBiz)』⇒『Starter Plus(ちゃっかりPlus)』『Starter Max(しっかりMax)』
それぞれの運賃タイプの主な特長
- 『Starter』※追加料金なし
- 受託手荷物は有料で、座席指定料も有料。予約後の変更は有料で、払い戻しはできない。
- 『ちゃっかりPlus』※Starter運賃に+国内線2,000円/国際線+4,000円
- 国内線は10kg、国際線は20kgまでの受託手荷物が無料。スタンダードシートの座席指定も無料で、予約後の変更(日時、搭乗者名)が無料でできる。払い戻しはできない。
- 『しっかりMax』※Starter運賃に+国内線4,000円、国際線+7,700円
- 30kgまでの受託手荷物が無料。すべてのシートタイプの座席指定が無料で、払い戻しができる運賃タイプ。
- 『フレックスBiz』※Starter運賃に+国内線2,000円、国際線+4,000円
- ビジネスニーズに対応した運賃タイプ。受託手荷物は有料だが、機内持込手荷物が通常より3kg多い10kgまで可。スタンダード・アップフロントのシートが無料で指定可能。唯一当日のフライト変更が無料でできる運賃タイプで、キャンセル時の払い戻しは可能。
運賃の高い『しっかりMax』はどんな時に?
基本の運賃タイプ『Starter』の運賃に、国内線4,000円/国際線7,700円の割増料金で利用可能な『しっかりMax』は、既存の航空会社のサービスに近い運賃タイプといえます。
通常は運賃の安さを求めてLCCを利用するので、『しっかりMax』を利用する機会はほとんどないと言ってよいでしょう。では、『しっかりMax』はどんな時に利用するのか?
『しっかりMax』は30kgまでの受託手荷物が無料。荷物が確実に多い場合はおすすめ。また、払い戻し*ができる運賃タイプなので、キャンセルする可能性が高い場合(例えば仕事で予定が流動的)や、ピーク期など運賃が高い時の保険として『しっかりMax』を利用するとよいでしょう。
※払い戻しは1回の予約につき1名あたり3,090円の手数料が必要でフライトバウチャーでの払い戻し。
その他『しっかりMax』では座席の広いシートも無料で利用でき、通常では変更できない出発地や到着地の変更も可能です。
『Starter』『ちゃっかりPlus』『フレックスBiz』の比較
一番安い『Starter』にするか、割増料金を払って『ちゃっかりPlus』『フレックスBiz』にするのか、どの運賃タイプにするか悩むところですが、『Starter』では有料のサービスが『ちゃっかりPlus』『フレックスBiz』なら無料で利用できるので、自分が追加したいサービス(座席指定や受託手荷物)それぞれ個別の割増料金との比較が選ぶ基準となります。
Starter | ちゃっかりPlus | フレックスBiz | |
---|---|---|---|
料金 | 運賃分のみ | +国内線2,000円/国際線4,000円 | +国内線2,000円/国際線4,000円 |
座席指定 | 有料(スタンダードシートの場合オンライン予約で460円~660円) | スタンダードシートのみ無料 | スタンダード/アップフロントシートは無料 |
受託手荷物 | なし(有料) | 国内線10kg/国際線20kgまで無料 | なし(有料) |
フライト特典(バウチャー/マイレージ) | なし | あり | あり |
時間/日付の変更 ※2 | 有料(3,240円) | 無料 | 無料 |
搭乗者名の変更 ※3 | 有料(4,320円) | 無料 | 無料 |
払い戻し | なし | なし | あり ※4 |
当日のフライト変更(無料) | 不可 | 不可 | 可 ※5 |
あんしんPlus ※6 | なし | あり | あり |
※1 上記は主なオプションの抜粋です
※2 1区間1名あたり。変更の時点の運賃の差額は別途必要
※3 搭乗者名の変更はコールセンターのみの受付。変更の時点の運賃の差額は別途必要
※4 フライトバウチャーでの払い戻し
※5 出発当日に同日の便に変更する場合のみ
※6 あんしんPlusとは遅延・欠航時のお見舞金(国内線のみ、要申請)
変更する可能性が高いかどうか
『Starter』とそれ以外の運賃の選択は、変更する可能性が高いのかが大きなポイントです。『ちゃっかりPlus』『フレックスBiz』は、急に予定が変わっても便の変更が無料で何度もできます(運賃の差額は必要)。対して『Starter』の場合は変更手数料が1名1区間につき3,240円も必要です。
例えば、家族旅行でこどもの体調が悪くなり日程が変更になる場合、『Starter』なら3,240円×家族の人数分の変更手数料が必要で、家族4人だと12,960円とかなりの出費に(往復だとさらに倍!)。家族でジェットスターに乗る場合は、座席指定をすることになるでしょうし『ちゃっかりPlus』が無難な選択といえます。
『ちゃっかりPlus』と『フレックスBiz』の違い
『フレックスBiz』はその名の通り、ビジネスユーザー向けの運賃です。含まれる無料オプションを利用する予定なら、ビジネスでない方でも選択するのはOK。
『フレックスBiz』は、出発当日でも同日の便なら無料で変更ができ払い戻しも可能な運賃。予定が変わる可能性が高い場合におすすめ。
ただし『フレックスBiz』は機内持込手荷物が3kg多い10kgですが、受託手荷物は有料。『ちゃっかりPlus』は10kgまで無料なので、荷物が多いかどうかもポイントになります。
『Starter』『ちゃっかりPlus』『フレックスBiz』の使い分け
『Starter』と『ちゃっかりPlus』と『フレックスBiz』の使い分けをまとめると以下の通り。
『Starter』を選ぶ場合
- 1人の利用で座席指定をする必要がない
- 直前の予約で変更する可能性がほとんどない
- 少しでも安く飛行機に乗りたい!予定が変わったらしょうがない
『ちゃっかりPlus』を選ぶ場合
- かなり先の予約なので予定が変わる可能性がある
- 家族旅行で座席指定は必須だしこどもが小さいので体調が心配
- 台風が多い時期の沖縄行きで「あんしんPlus」を付けたい
『フレックスBiz』を選ぶ場合
- キャンセルする可能性がある
- 当日でも仕事の予定が変わる可能性がある
- 台受託手荷物はなく荷物は機内に持ち込むかばん一つ
ジェットスターの運賃タイプまとめ
いかがでしょうか?それぞれの運賃タイプの条件を知らずに予約して、変更する時に手数料が必要なことを知って後悔することがないよう、理解した上で予約しましょう。