ジェットスターをはじめとするLCCは、『必要最低限のサービス』を提供することで航空運賃を安く提供しています。手荷物に関しても、運賃が安い代わりに荷物を預けるのは有料というのが基本スタンスです。そのためジェットスターに乗る際は、預ける荷物の個数やサイズ・重さなどの制限に注意が必要です。
ジェットスターの手荷物の注意点
LCCでは手荷物に関していろいろな制限があります。ジェットスターも例外なく、受託手荷物は有料(基本運賃Starterの場合)で、事前に申し込むのと当日空港で申し込むのとでは料金が異なります。(運賃タイプちゃっかりplusは10kg、しっかりMaxは30kgまでの料金が含まれます)
事前に持ち込み可能な個数やサイズなどを確認しておくことで、当日空港で割高な手荷物料金を払うことを防げます。飛行機内に持ち込む手荷物の制限もあるので、事前に確認しておきましょう。
ジェットスターの機内持込手荷物
まずは機内に持ち込む手荷物について。
機内持込手荷物とは、その名の通り飛行機内の座席まで自分が携行する手荷物で、受託手荷物とはチェックインの際に航空会社に預ける手荷物のことです。
機内持込手荷物の個数と重量
ジェットスター国内線の飛行機内に持ち込める手荷物は、主要機内持込手荷物1個とお手回り品1個の合計7Kgまでとなります。(2015年2月より10kg→7kgに変更)
主要機内持込手荷物は、旅行かばんやリュックなどを指し、一方お手回り品は、ハンドバッグやノートPCなど。
機内に持ち込める荷物は基本1個
若干わかりにくいですが、機内に持ち込める手荷物は基本1個で、例えば7kg以内であっても「リュックと旅行バッグ」「旅行バッグと仕事用バッグ」などは主要機内持込手荷物が2個となり持ち込み不可となります。あくまで飛行機に持ち込める荷物は、かばん一つとお手回り品の計2個です。
- ハンドバッグ
- 文庫本
- 財布
- ノート型パソコン
- コート
- 傘
- 免税品(国際線をご利用の場合)
機内持込手荷物のサイズ
ジェットスターの機内持込手荷物は、「高さ56cm×幅36cm×奥行23cm」もしくは「高さ114cm×幅60cm×奥行11cm」を超えないサイズが持ち込み可能です。比較的大きいキャリーバッグなどはサイズ的に際どいので、事前に自分のかばんのサイズを計っておくことをおすすめします。
帰りのお土産に注意!余裕のある旅行バッグで
特に注意が必要なのが、旅行に行った時の帰りの飛行機での手荷物。帰りの空港でまとめてお土産を買うとかばんひとつくらいになたりします。元々の旅行かばんは機内に持ち込めても、お土産は主要手荷物と見なされ機内持ち込みアウトとなる可能性があります。そうなるとどちらかを受託手荷物として預ける必要があり、割高な手荷物料金を空港で支払うことになります。
ジェットスターの受託手荷物
機内に持ち込めない手荷物は、受託手荷物としてチェックイン時に航空会社に預ける必要があります。ジェットスターの受託手荷物の最低預け入れ重量は、15Kgからとなっていて(10kgの受託手荷物でも15kgの料金が適用される)、15kgから40kgまで5Kg単位で料金が変わります。
また受託手荷物は一個あたりの最大重量が32kgまでなので、超える場合は手荷物を分けなければいけません。
オプションの運賃タイプは受託手荷物料金が含まれる
ジェットスターの国内線はどの運賃タイプも受託手荷物は有料でしたが、2015年7月より運賃タイプ『ちゃっかりplus』は10kg、『しっかりMax』は30kgまでの受託手荷物料金が含まれるようになりました。
予約時にウェブサイト上で申し込むのが一番安い
運賃のみのシンプルな『Starter』の受託手荷物はオプション扱いとなり、別途追加料金が必要です。
受託手荷物料は、予約時に申し込む場合、予約後に事前に申し込む場合、当日空港で申し込む場合、それぞれ同じ重量であっても料金が異なります。予約時ウェブサイト上で申し込むのが一番安く、当日空港で申し込む場合が一番高い料金設定となっています。
例えば15kgの受託手荷物を予約時にウェブサイトで申し込めば1,500円。予約時に申し込みをせず、出発前にウェブサイトで追加すると2,100円。当日空港カウンターで申し込むと2,600円です!(関西~新千歳線の通常期・低位の場合)
路線や搭乗時期、空席状況でも変わる
受託手荷物料は、路線や搭乗時期(通常期・繁忙期)によっても料金が変わります。
また2016年10月30日利用分より、予約時の運賃クラスに応じても受託手荷物の料金が変わります。運賃同様、空席に連動する料金体系となり空席が多ければ安くなり少なければ高くなります。※以下はジェットスターホームページより抜粋
これまで、手荷物料金は同一の搭乗日であれば、予約日に関わらず料金額は一定となっておりましたが、予約時の運賃クラスに応じて高位、中位、低位の3段階の料金に分類します。また、これまでの4路線区分を見直し、路線ごとに料金を設定します。
これにより、原則として、運賃と同様、予約可能な座席数が多い先行の予約においては、割安な料金、残席が少なくなる出発日が近い段階での予約においては、料金が先行の予約に対して割高な料金になります。また、一部の路線においては、よりおトクな料金となり、お預けの際の利便性が高まります。例えば、関西=福岡路線においては、5kgの手荷物料金が500円(ちゃっかりPlusまたはしっかりMaxを購入の場合)となります。
参照:受託手荷物料金および体系改定のお知らせより
ジェットスター国内線受託手荷物料金表
このためジェットスターの受託手荷物の料金は一覧にできないほど細かく分かれることになりました。一例として以下に関西~新千歳線の受託手荷物料金を表にしました。
◎事前にオンラインで申し込む場合(単位:円)
搭乗日 | クラス | 予約時購入 | 予約後購入 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
15kg | 20kg | 25kg | 30kg | 15kg | 20kg | 25kg | 30kg | ||
通常期 | 低位 | 1,500 | 1,700 | 1,900 | 2,200 | 2,100 | 2,720 | 3,040 | 3,520 |
中位 | 1,550 | 1,750 | 2,000 | 2,300 | 2,170 | 2,800 | 3,200 | 3,680 | |
高位 | 1,600 | 1,800 | 2,100 | 2,400 | 2,240 | 2,880 | 3,360 | 3,840 | |
繁忙期 | 低位 | 1,550 | 2,100 | 2,600 | 3,100 | 2,170 | 3,360 | 4,160 | 4,960 |
中位 | 1,600 | 2,200 | 2,700 | 3,200 | 2,240 | 3,520 | 4,320 | 5,120 | |
高位 | 1,650 | 2,400 | 2,800 | 3,400 | 2,310 | 3,840 | 4,480 | 5,440 |
※上記受託手荷物料金は2016年10月30日~2017年3月25日搭乗分の料金です。
※通常期:2016年10月30日~12月15日、2017年1月11日~3月9日
※繁忙期:2016年12月16日~2017年1月10日、3月10日~3月25日
(新千歳発着のみ2月3日~2月13日も繁忙期扱い)
◎当日空港で追加する場合
受託手荷物重量 | 料金 |
---|---|
15kgの受託手荷物を追加 | カウンター:2,600円 ゲート:3,000円 |
以後1kgごとの超過料金 | 800円/kg |
超過料金を取られないために
受託手荷物は予約時に申し込むのが一番安く済むので、ジェットスターの飛行機を予約する前に、自分のいつも使っている旅行カバンのサイズや、荷物を入れた時の重さを事前に計っておくのがポイント。
また自分の申し込んだ重量より実際の手荷物が重ければ、当日空港で超過料金がかかるので、重量は少し余分に申し込んでおくと無難です。帰りの便はお土産で荷物が増えることも想定しておきましょう。
ラゲッジチェッカーは手荷物の重さがある程度正確に量れて(家の体重計では誤差が・・・)、旅行先にも持って行けるのでおすすめです。(帰りに荷物が増えてもOK・・・)
値段も1,000円代~と安く、旅行や出張でよくLCCを利用する方は超過料金のことを考えると買っておいて損はありません。グループで旅行に行く場合は、友達同士でワリカン!
受託手荷物として預けられないもの
- 繊細で脆く、壊れやすいもの
- コンピュータ
- 現金、宝石類、貴金属、銀器などの高価品
- 流通証券、株券、有価証券その他の重要書類
- カメラ
- 電子機器
- 商品や業務用書類
- パスポートその他の渡航書類
大型の手荷物について
自転車や楽器など、特殊な大きい手荷物に関しては、寸法の制限や梱包の注意など厳しい制限があります。必ず事前に確認が必要です。
これまで大型の手荷物は、重量制の受託手荷物料金の枠内でお取扱をしてきましたが、大型手荷物をお預けの場合、別途、追加料金を徴収することになりました。
一辺の長さが1mを超えるお手荷物をお預けの場合、従来の重量制の受託手荷物料金に加え、大型手荷物料金が必要となります。
大型手荷物料金は手荷物一つにつき2,000円(国内・国際とも)となり、お一人様最大二つまでお預けになることができます。
ジェットスターの手荷物の注意点まとめ
上記の通り、荷物の預け入れにお金がかかるのは、LCCが飛行機代を安くするために(必要最小限のサービスを提供するために)仕方がないところです。ジェットスターなどのLCCを利用する際は、余計なお金を当日空港でとられないように、自分の荷物の重さを把握しておきましょう。